その他いろいろ。新しい順。

西日本新聞朝刊(2015/6/2)

近年最も気になる現象「大量文盲時代の到来」について西日本新聞に寄稿しました。新聞では「イリテラシー」となっています…。

  • 「アメリカの夢のベトナム化—Bharati MukherjeeThe Middlemanに見るアメリカ原理主義

『立命館英米文学』24号 (2015.1): 35-53.

バー ラティ・ムーカジの短篇集『ミドルマン』(原著1988)は、移民法改正以後の多彩な新移民を主人公に据えた物語が中心です。 “Vietnamization” をキーワードに「アメリカの夢」という建前を「文字通り」に解釈する「原理主義者」たちを描いていると主張した論文です。

http://www.jskesliencharles.com/ (2014/10)

Janet Skeslien Charles is the author of a widely translated international romantic comedy Moonlight in Odessa. I had a pleasure of meeting her in Paris to hear some advices about the writing profession. This interview is very skillfully put together, focusing on my lessons in creative writing and how they apply to my actual writing life.

処女長篇小説 Moonlight in Odessa が各国語に翻訳されパリで活動中のアメリカの作家ジャネット・スケスリーン・チャールズさんからインタヴューを受けました。創作科で学んだことがどのように実作に反映しているか、という視点でとても上手くまとめて下さっています。(英語)

  • 「ワークショップ Inc.—デイヴィド・フォスター・ウォレス『帝国は進路を西へ』に見る創作科のジレンマ」

『ALBION』復刊58号(2012)

David Foster Wallace (1962-2008)の中篇 “Westward the Course of Empire Takes Its Way”において人物関係が作品の創作科批判にどう生かされているか考察した論文です。

慶應義塾大学教養研究センター制作(2012)hajimete

「論 文とはなにか」「テーマの絞り方」「プレゼンのコツ」「ノートの取り方」など、大学の学びの基本についてそれぞれ10分間以内で講義を録画するという企画 のプロデュースをしました。日吉キャンパスの看板授業「アカデミック・スキルズ」のYouTube版です。慶應日吉キャンパスで活躍中の諸学部の先生方に ご協力をいただきたのしく制作できました。どれもお薦めですが、個人的なお気に入りは赤江雄一先生の「剽窃について」です。毎年授業で利用しています。

  • 「翻訳跡地まで」

『現代詩手帖』(2012/10)

「ニュートランスレーション—翻訳の詩学」特集号に掲載されました。野村喜和夫の難解な現代詩を詩人フォレスト・ガンダーとの共同作業でいかに翻訳していったか、というプロセスをまとめると共に、訳書Spectacle & Pigsty (2011) を三人の協働による新たな成果として捉えるという個人的な翻訳論でもあります。

BOMBLOG (11 May 2012)

BOMBLOG is the online version of the BOMB magazine. This interview explores technical and theoretical aspects of translating Kiwao NOMURA’s outrageously experimental poetry into Spectacle & Pigsty (2011).

アメリカの文芸誌BOMBのオンライン版BOMBLOGに掲載されたフォレスト・ガンダーとの共同インタヴューです。Spectacle & Pigsty (2011) 翻訳の裏の理論的・技術的側面についてガンダー氏がよく語っています。それにしてもこの詩集の翻訳は一流の詩人ふたりを両脇に英語と日本語のレッスンをタダで受けているような贅沢かつ愉しみ極まりない作業でした。(英語)

『慶應義塾大学教養研究センターニューズレター』19 (2011)

2011年春学期の実験文学授業「文学—読書から朗読そして創作へ」では、劇作家松田正隆さんの演出で学生自作のテクストをキャンパス各所で朗読する「都市日記〜慶應日吉キャンパス」を上演しました。それにまつわる随想です。私的日吉キャンパス讃でもあります。

浮世絵ってどうやって見るんだ会議Namiura

タイトルリンクは朗読画像に繋がります。「『神奈川沖浪裏』について」テクストはこちら。葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」図を言葉で表現する試みです。国文学研究者津田眞弓先生のお誘いで浮世絵を触 図にするワークショップ「浮世絵ってどうやって見るんだ会議」に参加し、全盲者に浮世絵を語る例として創作しました。このワークショップの成果は『触れ、 語れ—浮世絵を巡る知的冒険』(慶應義塾大学出版会, 2011)にまとめられました。単行本では歌川広重の東海道五拾三次「箱根湖水図」にも挑戦しました。

  • creative writingと三田文学」

『三田文学』104号(2011)

『三田文学』百周年記念シンポジアムでの講演です。慶應が生んだ研究者や文学者の国際的社交力と今日のアメリカ創作科の国際化について論じています。わたし自身の国際創作プログラムでの体験に触れ、水村美苗『日本語が亡びるとき』(筑摩書房, 2008)への反論としています。

Souk Ukaz: A Market of Ideas (2009)

The theme of the gathering of international writers in Fez, Morocco, was “city.” The event was organized by the International Writing Program at University of Iowa. This “Disorientalist” manifesto was my contribution. There is a 30-minute documentary video of the event, too.

アイオワ大学国際創作プログラム主催でサロン形式シンポジアムがモロッコ王国フェズ市で開催された際に発表した文章です。「都市」がシンポジアムのテーマでした。「ディスオリエンタリズム・マニフェスト」としても。イベントのドキュメンタリーヴィデオをこちらで視聴できます。(英語)

佐藤道生編『慶應義塾図書館の蔵書』(慶應義塾大学出版会)(2009

福澤研究センターがニューヨークのサザビーズオークションで落札した戦前の野球部写真を巡っての文章です。野球や義塾の歴史よりも浜崎真二や藤田光彦の人物像を面白がっているのがダダ漏れですね…。どちらも甲乙つけがたいキャラクターです。

『ALBION』復刊54号(2008)

多彩な執筆・翻訳活動を続けるアメリカの小説家ブライアン・エヴンソンを紹介しました。本論は『遁走状態』(新潮クレスト・ブックス, 2014)あとがきで柴田元幸先生に紹介していただきました。

The 91st Meridian (Winter, 2006)

The interview was published on the online magazine of the International Writing Program at the University of Iowa. I mainly talked about my experience at the creative writing program at the University of Wisconsin-Milwaukee. The interview is paired with another with Austrian novelist Josef Haslinger.

アイオワ大学国際創作プログラムのオンライン雑誌に掲載されたインタヴューです。アメリカの創作科大学院での個人的な体験について話しています。創作科について懐疑的なオーストリア出身の小説家ヨセフ・ハスリンガーのインタヴューと対になっています。(英語)

坂本光ほか編著『情の技法』(慶應義塾大学出版会)(2006)

クリエイティヴ・ライティング・プログラムと文学研究、アメリカでは同じ英文科に所属していながら、なかなか相容れないところも多い。両者の文学生産に対する考えの違いを論じました。

  • “The Acts of Reading in The House of the Seven Gables”

『日吉紀要:英語英米文学』46号(2005)

This paper explores how the characters of Nathaniel Hawthorne’s The House of the Seven Gables “read” each other and how their acts of reading prompt them to form a community.

ホーソーンの『七破風の家』において、登場人物がいかに互いを「読み合って」いるか、またその「読む人たち」がどのようなコミュニティを形成しているのか考察した論文です。(英語)

『八事』19号(2002)

中京大学の評論誌『八事』嫉妬特集号(!)に寄稿したエッセーです。アンソニー・ミンゲラ監督の『リプリー』(1999)を扱いました。

The Bibliophilos Vol. III-4 (2000)sayuri

This is a book review of Arthur Golden’s Memoirs of a Geisha (1997). My “authentic” point of view was asked by the editor, but my impression was that the novel is thoroughly Western in its style and structure. The protagonist-narrator was so well crafted that many people who read this in English whom I talked to (including one Japanese living in Kyoto of all places) thought this was a true confession. I tried to express my ambivalent feeling toward the novel in the review, but looking back, the review wants a stronger tone of irony.

アー サー・ゴールデンの大ヒット小説『さゆり』(原著1997)の書評です。最初にこの本がミルウォーキーの書店で平積みになっているのを見たときは「こいつらまだゲイシャかよ」とあきれたものでした。実際の小説は巧みな作りで、書評ではそれがゆえのビミョーな感想を表現したかったのですが、もっと皮肉を効か せる必要があったと今では思います。あれから20年近くたって日本人のアイデンティティがアタヴィズム的な迷走を見せる世の中、将来この手の小説がお手本 になったりして。ちなみに邦訳は原書よりもはるかに巧妙な作りになっています。(英語)

(updated 09/09/2015)